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No.34 「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実 」を読んで

こんにちは。アントロワの平川です。

いつも弊社のヤフオク代行と買取サービスをご利用いただき、ありがとうございます。

アントロワを利用いただく法人様・個人事業主様が増えてきています。特にブランド買取店やリサイクルショップ様、OEM製造企業様からのご委託が増えてきています。

個人事業主様はスタイリスト様であったり、お洋服を大量にお持ちの方が多いようです。法人・個人事業主様など事業者様のご利用に注力をしている私ですが、最近は「アパレル業界の衣類ロス」についてよく考えます。

アパレル産業のブラックボックスとされている衣類の大量廃棄問題です。

私はOEM製造企業様にご利用いただいていることから、全国に出張をし会社訪問をさせていただく機会があります。

2015年頃から、OEM製造企業の経営者様にお話しをお伺いさせていただいているのですが、大手のメーカー様の中ではシーズンセール、アウトレットモール、そして従業員など関係者様向けのファミリーセールで販売しても売れ残ったお品は何十年も倉庫に眠っているか、もしくは焼却処分をしているという話を伺っていました。

どのくらいの点数が焼却されているかというと、その数はなんと国内企業だけで年間約10億着にもなるそうです。
現在では事業主様自身で他社様で新しい様々な取り組みがされていますが、依然として年間約10億着の洋服が廃棄されています。

昨年、その実態を「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実 (光文社新書)」という本を通して詳しく知ることができました。

おすすめです!「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実 」

tairyohaikisyakai001大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実
仲村和代/著 藤田さつき/著

「このままじゃだめだよな」「なんか変だな、おかしいな」暮らしの中で、ふと思うことはありませんか?
たとえば、一回も袖を通すことなく、洋服を捨てる時。イベントだからと買った恵方巻やケーキを食べ切れなかった時。新品の服が1年間に何億枚も廃棄されていることを知った時。
たくさん作って、たくさん買って、たくさん捨てる。それが当たり前の時代だが、「無駄」のウラには必ず、「無理」が隠されている。NHKの元キャスター・国谷裕子氏と「SDGsプロジェクト」に取り組む朝日新聞の2人の記者が、「大量廃棄社会」の実情と解決策を徹底リポートします。

引用:[大量廃棄社会アパレルとコンビニの不都合な真実] 光文社ホームページより

ファッション業界では構造上、多くの企業において売れ残りの製品が大量が発生しています。こちらの本でも大量の衣類が焼却処分されていると書かれています。

詳しい構造上の理由は当ブログでは割愛させていただきますが、業界内で私がよく耳にする理由は「安売りするとブランド価値が下がる」という、いわゆるブランド毀損の問題です。

とても詳しく書かれていますのでアパレル業界に従事される方は必読であると断言してもいいのではないでしょうか?

もちろん経営者クラスの方はすでにお読みになられていらっしゃるでしょうし、製造部門等にいらっしゃる方も読まれていると思います。

そういったアパレル企業の本部におられる方だけではなく、店舗で販売スタッフとして従事されている方や、さらにはアパレル販売員を派遣されている派遣会社の担当者様、アパレル会社に勤めようと考えている学生の方までお読みいただくことをお勧めいたします。

読んだ感想、アパレルの会社なのに洋服を大事にしないの?

私は約10年間をアパレル販売員として過ごしてきました。新人の頃は店長から「売場にある洋服は自分の子供だと思いなさい、里親に出すつもりでお客様にお勧めしなさい」と指導されてきました。そして、私もそのようにスタッフに指導してきました。

「どれだけの会社や人数が洋服1点を作っているのかを考えなさい」と本社研修でも教わりました。店頭で洋服を1㎝の違いもなくキレイに畳んでいます。洋服を粗末に扱うようなことは誰一人もいません。

そうして販売員が大事に扱い、精一杯の接客をして、お客様に渡ります。

私がアパレル販売員の頃は知るよしもありませんでした。これだけ大量の洋服たちが陰で焼却されていたことを。

また、廃棄は環境破壊につながるなど様々な観点から課題として取り上げられています。この廃棄問題についてファッションに携わる全ての人が考えていく必要があると思います。

まずは、こちらの本を読むことで大量廃棄の実態が見えてくると思います。ぜひ一度、お手にとっていただくことをお勧めします。

今後のアパレル業界を考える

ここからは私の考察になります。近年、アパレル業界は全体的に厳しいと言われています。つまり多くの企業の経営状態が悪化してきているのだと思います。

すでに社会に定着をしたユニクロやH&Mなどファストファッションの台頭が2000年代から始まり、より安価で品質も悪くない洋服が購入できるようになってきました。

90年代のDCブランドや、裏原宿スタイルなど、ファッションを楽しむというスタイルをされる方も減りました。男性のスタイルを見てもトラッドスタイルや古着ブームなど、ファッション好きの間では毎年何かしらの流行を感じながら生活をしていたのですが、最近はそういったスタイルの違いも感じなくなってきました。

特に10代、20代の方々はZOZOTOWNを代表するようにインターネットで購入する方が増えると同時に、試着する必要のないオーバーサイズの洋服を好むようになりました。

インターネットで購入する方が増えた背景には、インターネットの便利さにアパレル各社の実店舗での販売員の接客スタイルに問題があることも拍車をかけていると思います。洋服を購入するために費やす時間は楽しみではなく、ストレスになるという認識の変化があると思います。

国際的なボーダーレス化が始まり、今後は海外通販も簡単に利用できるようになることや、DtoCブランドなどで在庫を抱えない事業者が増えることも今後の変化の要因として推測できると思います。まさにアパレル業界にも多様化の時代がやってくると思われます。

2020年2月14日 ファッション専門!ネット委託販売&ブランド買取 アントロワ代表 平川

CASE 他社との比較

受取金はアントロワがダントツ!
アントロワ(委託販売)と買取他社のお客様の受取金額を比較しました。

ヴィトン/ジャケット カナダグース/ダウン フェリージ/バッグ トゥモロー/ニット レオナール/ワンピース
アントロワ
¥73,290
¥13,208
¥14,715
¥2,589
¥15,699
A社
¥10,000
¥5,000
¥4,000
¥100
¥100
B社
¥10,000
¥0
¥2,000
¥0
¥0
C社
¥5,000
¥15,000
¥4,000
¥500
¥0
D社
¥10,000
¥10,000
¥10,000
¥1,500
¥3,000
E社
¥10,000
¥0
¥4,000
¥0
¥0

2019年3~4月、東京のファッション通が集まる街、渋谷区・青山・神南周辺のコンセプトの異なる5つの買取店を調査し、
アントロワ(オークション代行)の受取金額と比較した結果です。

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