こんにちは。ファッション専門のインターネット委託販売&ブランド買取アントロワの平川です。
今年に入り、アントロワでは新しい取り組みをすこしずつ始めています。
今回はこちらの活動について取り上げさせていただきます。

リサイクル・リユースがサスティナブルな社会に繋がっていく

突然ですが、近年話題になっている”サスティナブル”という言葉をご存知でしょうか?
おそらく一度は聞いたことがある言葉かと思いますが、サスティナブル(Sustainable)はもともと「持続可能な」や「維持できる」という意味の英単語です。最近では、地球環境の維持や配慮に有用な事業や開発を意味する言葉として広く知られています。

アントロワではお客様が不要になった衣類やカバン、靴などをインターネットを通して委託販売しています。お客様が不要になったものを捨てるのではなく、利用してくれる人で繋ぐということで廃棄物の削減に貢献できるということは言うまでもありません。
最近はヤフオク!だけではなくメルカリなどのフリマアプリが浸透したことによってリサイクル・リユースの流れが一般化しています。

近年、こういった流れは個人のお客様だけではなく、企業にまで浸透し始めています。

アパレル産業では1年間に約10億枚の洋服が捨てられている

アパレル産業では現在、衣類ロス(廃棄処理)への対策が急務となっています。どのくらいの点数が焼却されているかというと、その数はなんと国内企業だけで年間約10億着になるという試算があります。

このような問題から、事業主様自身で他社様で新しい様々な取り組みがされていますが、依然として年間約10億着の洋服が廃棄されています。弊社でも取引先企業様との会話の中で、アパレルメーカー様はシーズンセール、アウトレットモール、そして従業員など関係者様向けのファミリーセールで販売しても売れ残ったお品は何十年も倉庫に眠っているか、もしくは焼却処分をしているという話を伺っています。またOEM製造業様のサンプル品や何らかの理由でメーカーに納品ができなかった未使用の衣類についても同様に廃棄が発生しています。

アパレル産業で不要になった衣類は社会で必要とされている

弊社ではアパレル産業で廃棄されている衣類をできる限りブランド価値を毀損することなく、企業にとってもプラスの形で活用できる方法を探しました。

よくボランティアというと東南アジアやアフリカの子供たちの支援が頭に浮かびますが、必要としている人たちに直接届けたいという思いから、身近な地域社会に焦点を当てることになりました。その過程の中で見えてきたことがあります。

地域社会には支援を必要としている人たちがいる

最近はシングルマザー、子供のDV、格差社会といった貧困を連想されるワードがニュースで取り上げられることがありますが、こういった現実は普段の生活をしていても目にすることはまずありません。

ある行政の貧困対策課の担当者様とお話した時の会話です。

「最近はファストファッションが安く購入できるので、授業参観などで子どもたちを見ても、生活に困っている世帯の方は見えてきません。ですが、貧困の実態は見えていないところにあります。」

「例えば外着はファストファッションが数枚あれば足りますが、下着や靴下は多く必要とします。生活が苦しい方は表からは見えない下着を節約されます。また、子供たちは足が成長するたびに新しい靴が必要です。ですが、よく見ると明らかに大きな靴を履いている子がいます。あるご家庭は子供に部活をさせたいけれど、ジャージの購入が難しいためにさせていません。こういった部分は表からは見えてきません。」

生活に困っている世帯の方は洋服や衣類の購入にも苦慮されています。お子さんの授業参観や、社員採用の面接があるとジャケットが必要になる、こういった急な出費が生活費を圧迫してしまうのです。

また、「児童養護施設には虐待などによって入居されるケースが多く、入居者を守る観点から外部とはあまりコンタクトを取りずらい。施設側からは声を上げづらいという実態があるのです。しかしながら未使用の衣類をいただけるのは本当に助かります。」という意見もいただいています。

衣類を必要としている人や施設
  • 児童養護施設
  • 母子家庭支援施設
  • 生活困難世帯(シングルマザー世帯など)
具体的に支援いただくと助かる衣類・雑貨(未使用品)
  • 制服
  • ジャージ
  • スポーツバッグ
  • 下着、靴下、手袋、マフラー
  • 暖かいセーター、暖かいアウターやコート
  • ベーシックなジャケットやスラックス
  • 子供服全般
  • ZOZOTOWNで販売されている若者ブランドは中学生、高校生に喜ばれます。

※例えば児童養護施設では不公平をなくすためにお子さんの人数分必要な場合もありますが、その枚数を必要とする施設などが手を挙げますので、寄付する側は点数を気にする必要はありません。

※中古衣類については状態への感覚に個人差があるため、当然ながら喜ばれる方とそうでない方がいます。中古衣類については実際に見てもらう必要があるため、寄付という形は難しいと言われています。

上質な洋服を着る喜びを広く知ってもらう

高級ブランドとして製品化された衣類は品質も確かです。本来、購入することの難しい人たちにも、上質な洋服に袖を通した時の気持ちよさ、品質の良さから来る暖かさ、素敵な服を着た時に湧き上がってくる自信や勇気、何よりオシャレをした時のウキウキとする気持ちを味わってもらうことは、アパレル産業に携わる人達にとって作りがいのあることです。

また、ブランド毀損を懸念される事業者様も寄付ですので価値の低下にはなりませんし、希望があればタグカットなどの対処を取らせていただきます。さらに、廃棄コストを削減し環境保全にとっても良い。そして何より、着た人に喜んでもらえるのです。

衣類を活用して間接的に支援もできる

未使用の衣類はもちろん、中古衣類であっても地域社会に役立てることはできます。例えば子供食堂を運営する団体ではバザーを開催し中古衣類を販売することで運営資金にすることができます。つまり、不要になった衣類を提供することが後々、子供たちに食事として提供されることに繋がっていきます。

アントロワでは次の活動を始めます

そのような経緯があり、今後弊社でアパレル企業様より委託販売をお受けした衣類の中で、様々な事情により再販売を行わないお品、もしくは再販売を行う過程で一定の販売価格でも売れ残るお品については販売を取りやめ、事業者様の同意の元で寄付に回すという活動を始めることになりました。当面は東京都足立区役所様を通して確実に必要な世帯に届けていただけることになります。

また寄付させていただく衣類については事業者様の希望に沿いタグカットなどブランド毀損をしない形での寄付もさせていただきます。しかしながらブランド名を開示することで、いただいた方も感謝の気持ちを素直に表現することができます。不要になった洋服を”必ず”必要な人に届ける、廃棄される洋服が1枚でも少なくなるような活動を行っていきます。

弊社をご利用いただける取引先の企業様からの善意・寄付を行政を通して確実に必要な人へ届けます。10枚程度の余剰在庫品や製造過程で生じたB品から地域社会に役立てることができます。弊社・取引先・地域社会が三方良しとなるよう、取り組んで参ります。