ファッション専門!オークション代行&ブランド買取アントロワの平川です。
最近、東京ではインフルエンザが大流行していますね。私はインフルではなく風邪ですが、自宅で休む日が数日ありました。

先日、私が販売員だった頃の話を聞きたいという声をいただいたので、布団の中で販売員だった頃を思い返していました・・・。
私が上京したきっかけと最初に勤めた会社について書いてみたいと思います。

女性限定の面接会で男性が即決採用

14年前の4月、大学を卒業したものの、洋服屋で働きたいという思いから内定先の企業を辞退し、就職浪人の状況でした。

アパレル企業に勤めたいと考え、仙台でアパレル大手の面接会に出掛けましたが、何を間違えたのかレディースブランドの応募でした。

せっかく来たのだから会社説明だけ聞かせて欲しいと言って、説明を聞かせていただいた後、担当者から「女性限定なのでお引き取りください。」と言われました。

この会社の考えに感銘を受けた私は「会社の考えに共感して、この会社で働きたいと思いました」と伝えて会場を後にした30分後、知らない男性から電話が・・・。

「今から面接会場に戻れますか?戻れないなら私から行きますから待っててくれませんか??」

すぐに面接会場に戻ったら、男性が出てきて話が始まりました。

「今回のブランドじゃないんだけど、東京の新宿にある日本一売上のあるお店で働いてみない??そこで働いたら絶対にどこでも通用する販売員になれるよ」

自宅に帰って母を説得し、1週間後に東京で部屋探しをしました。1ヶ月後には埼玉県で家賃40000円の部屋へ引っ越し、翌日から埼京線に乗って新宿へ通勤、日本一のお店で新人として働くことになりました。

それが私の販売員人生のスタートでした。

愛情溢れる教育を受けた自分が退社するということ

アルバイトで入社し正社員を目指すことになったのですが、とにかく毎日毎日叱られてました。出社すると朝礼で叱られ、営業中にミスをして叱られ、終礼で叱られる。この繰り返しです。

さらに、お客様に怒鳴られることはしばしば。あるお客様は閉店後 店内に居座り、私を1時間以上も罵倒するのです。

それもそのはず、当時の私はまともなアルバイト経験もなく、敬語も話せない、相手が誰でも怖いものなしの只の馬鹿なのですから。思うような結果の出ない自分のふがいなさを自覚し売場やストックで何度号泣したか分からないです。仕事に対して必死に取り組んでいたのですが、社会人としての常識もなく要領も悪いので、頑張っても周りの期待に応えられないのです。

そして2年経っても正社員にはなれませんでした。

ただ、本社研修に行くと研修中に担当者から「あなたが受ける研修ではない、早くこちら側に来てくださいね」と言われて、一人本社スタッフ側に座らされるんです。意味が分からず複雑でしたね。

それと、会社を辞めようとした時に、2週間 毎日のように引き留めの話をされました。日替わりで本社の方々が私の引き留めに来られるんです。

ある日は朝出社して帰社する時間まで7時間、本社の部長クラスの方から引き留めの話をされるんです。「頼むから辞めないでくれ」と頭を下げていただいたりして、、、。

しかしながら、私の首は一度も下を向くことなく退社が認められました。その経緯があってか、辞める時は同僚の誰からも労いの言葉はありませんでした。

送別会は開いていただいたものの形式だけ、誰一人、話かけるどころか目すら合わせてくれませんでした。

ただ、当時の私は会社の方針に納得出来ないことに頭が一杯でしたが、思い返してみると私のことを面倒見てくれた上司が私が社員になれないことで泣いている姿が思い出されました。

愛情のある教育が本当の血となり肉となる

私はこの経験から、「私は人の2倍 努力してやっと人並みになれる」と思い込み、その後の人生を過ごしています。そして明らかに私に足りないこと、それは「信用、信頼」、つまり自分本位であるということ。欠点の多い人間なのです。

もちろん、その後の販売員人生も私の非力さから非常に多くのトラブルがありましたが、仕事のパフォーマンスの部分では日本一のお店で働いたことが全ての糧になっています。なぜなら、転職先ですぐに社員になり17人抜きで1年で店長に昇進、その後、何度か転職しますが同様の状況でした。仕事のパフォーマンスの部分では常に大きな余裕を持って働いてこれたのです。

そして、辞めて数年後に気付いたことがあります。新宿のお店にいた全てのスタッフ、先輩、上司は心から私に愛情を注ぎ、必死に一人前に育てようとしてくれていたこと。私が退社する時に引き留め、辞める時に誰も労いの言葉を掛けてくれなかったのは、心から私が辞めることに対して悔しく悲しい思いでいてくれたのだと思うのです。

辞めてから5年後のある日、ひょんなことから新宿のお店の前を通り過ぎ、気付かれないように歩いていたら、偶然 当時の店長と目が合って、、、。

「まもる〜、あんたいつ戻ってくんのよ〜!」って笑顔で言われて、、、。

※まもるは当時の店長に付けていただいた私のあだ名です(^^)

私はその場で号泣し、歩けなくなってしまい友人の肩を借りて帰宅したということがありました。

仕事は愛情・信用・信頼で成り立つ

私は新宿店の皆さまには及びませんが、今でも皆さまの愛情ある本気の教育を目指しています。僕は心から一緒に働いてくれた皆さんを愛しています。最高の愛情に囲まれて幸せだった2年間、なんとか何かで恩返しができるように頑張っていきます。

 

ちなみに本社で退職手続きの際、総務部長から・・・。

「色々あったけど、あなたにとって仕事とは何ですか?」と聞かれて、

「まだ分かりません、○○さんにとって仕事とは何ですか?」と聞き返しました。

「信用です。」と一言。

「あなたは将来どうしようと考えてるの?」と聞かれて、

「僕は洋服の会社を作るために東京に来ました、今は他に知りたいことがあるんです。」と答えました。

「では会社を作ったらここの部署の私宛に電話をいただけますか?私はあと20年はここにいますから。」

 

今回、私が初めて勤めた会社のことを中心にお話しました。この会社は誰でも知っている日本を代表するアパレル大手企業です。
ちんちくりんの私にとって、まさにファッションの世界、「プラダを着た悪魔」の映画のような世界でした。出会った方々、全ての人が魅力的でキラキラした別世界のよう、夢のような最高の経験でした。

 

あなたの上司・先輩・同僚はあなたに対して愛情を持って接してくれていますか?
あなたは部下・同僚に対して愛情を持って真剣に教育していますか?

 

2016年2月16日 ファッション専門!オークション代行&ブランド買取 アントロワ